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ペアレントトレーニング34   行動を適切なものに変える手順を考えよう

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ペアレントトレーニング34   行動を適切なものに変える手順を考えよう

ペアレントトレーニング34   行動を適切なものに変える手順を考えよう

2024/03/21

ペアレントトレーニング・・この意味はどれくらい、皆さんに浸透しているのでしょうか。

 

 

ペアレントトレーニングって、どんなものかわからないというお声も時々聞かれます。

ある広報誌に記事をお願いしたとき、「トレーニング」というワードを運動的なものと捉えられたのか、健康のコーナーに掲載されたことがありました。

心のトレーニングという意味で捉えると、ある意味「健康」で間違いないですね。

 

 

さて、今回は、あなたがお子さんに対して、今、困っている行動を適切な行動に変えるための手順を一緒に考えていきましょう。

 

 

 

行動の手順

 

例えば、家の中を走り回っている時、こんなふうに始めます。

 

①まずは、「家の中は走りません。歩くのよ。」とはっきり聞こえるように言います。

 

②子どもが行動を変えるかどうか、5秒待ちます。

 

③言うことを聞いたら、ほめます。

 「走るのをやめて歩いてえらっかったね。いうことを聞いてくれてありがとう!」

 

 

これは指示したことに子どもが従ってくれたパターンですね。

 

 

 

 

では、もう一つのパターンです。始め方は同じです。

 

①まずは、「家の中は走りません。歩くのよ。」とはっきり聞こえるように言います。

 

②子どもが行動を変えるかどうか、5秒待ちます。

 

③言うことを聞かない場合、「家の中の約束を思い出すために、ここで座って考えてみて。」と言って、1分から2分間、部屋の角などで座って考えてもらいます。

 

ここまで話すと、ほとんどの子どもは「家の中は歩きます」と言って、家の中の約束を思いまします。

 

本来、子どもは約束を忘れているわけではなく、覚えているけどやっちゃったという感じなのです。

 

そこで、「家の中は歩く約束を思い出せてえらかったね。では、やって見せて。」と言って、実際に部屋の中を歩いてもらいます。

そして「家の中を歩いてえらかったね。ありがとう。」とほめましょう。

 

 

こんなふうに、やってほしくない行動を止めるだけではなく、約束を思い出させる工夫をしましょう。

そして、思い出せたことをほめることは忘れずに。

また、約束を言葉にして言えた後は、必ず実行してもらいましょう。

言葉で言ったことを確認するという意味もありますが、実際に行動してもらうことで、2度ほめることができるのです。

 

 

事前に準備しておくことで、叱らなくて済むようになります。

あなたが子どもにしてほしいことをどう伝えるか、またできないときにどんな対応をするのか、それは、その行動に関連づけて禁止したり、我慢したりするようなことを考えましょう。

 

 

注目を与える

 

よくない行動を叱るということは、「注目を与える」ということになります。

 

子どもは大人に注目してほしくて、わざとよくない注意される行動をすると言われています。

 

本当に変ですよね。

 

その理由はなんでしょう?

 

 

 

そう、子どもは、親から注目してほしいのです。

 

 

 

子どもが問題を起こさずおとなしく過ごしている時、大人は心の中で、いい子にして遊んでいるなぁと思っています。

 

けれども、その気持ちを言葉にして「いい子で遊んでるね」とほめる言葉かけをする大人は、少ないのです。

 

 

不思議ですね。

 

 

それなのに、よくないことをしている時は「何してるの?そんなことしちゃダメでしょ!!」と叱ります。

 

 

そう、子どもは、親から注目してほしいのです。

 

 

たとえ、厳しく注意される言葉でも、自分の方を向いてほしいという気持ちで、行動しているのです。

 

 

 

安全基地

 

子どもは親を求めています。

 

信頼できる、自分を愛してくれる存在をいつも待っているのです。

 

もちろん、大人はやることがたくさんあって忙しく疲れています。

 

だからこそ、よくない行動をしているときに声をかけるのでなく、よくない行動をしていない時、すなわちいい行動をしているときにこそ、「えらいね」「すてきだね」「かっこいい!」と、ほめる言葉、認める声かけをしてあげてください。

 

 

 

そうすることが、将来的に不登校や、非行にはしるようなことになりにくいと言われているのです。

 

 

不登校が悪いということではありません。

 

 

子どもには、安全基地が必要だということです。

 

 

悪いことをしても、改善したらちゃんと受け止めてくれる人がいて、何かにチャレンジしようと思ったときに、不安になったら後ろを振り向いたとき、目と目が合う、自分を見てくれているという安心感を求めているのです。

 

 

あなたにもあるはずです。

 

 

何かしようとするときに、あの人はどう思うかなって、頭に思い浮かぶ人がいるはずです。

 

 

もしも悪いことをしようと誘われても、あの人が悲しむからやめておこう・・と思いとどまったり、このお菓子買って帰ったら喜ぶかなぁと思ったりすることがあると思います。

 

 

そう、それがアタッチメントと言われる、信頼関係なのです。

 

 

人はこの安心安全の環境下で、のびのびと活動したり、物事を考えたりすることができると言われています。

 

 

ですから、子どもはいつも視線を、声かけを求めているということを知っておいてほしいと思います。

 

 

悪いことに注目ではなく、いいことに、普通の当たり前のことに注目するようにしてあげてくださいね。

 

 

今そうすることが、先々の大変なことを作り出さないということを覚えておいてほしいです。

 

もしも、もっと具体的に、「うちの子どもの場合、どんなふうに対応すればいいですか?」とか、「子どもが親を求めてきた時に、対応してもうまくいかなんだけど・・」というような具体的なお悩みがある方は、お問い合わせMail:info@ameck.jpからご連絡いただければと思います。

 

あなたとお子さんの関係が良い関係でいられるようにお手伝いさせてください。

お待ちしています。

 

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