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 ペアレントトレーニング31  問題とされる行動にうまく対応するコツ  その2

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 ペアレントトレーニング31  問題とされる行動にうまく対応するコツ  その2

 ペアレントトレーニング31  問題とされる行動にうまく対応するコツ  その2

2024/02/12

問題とされる行動にうまく対応するコツ  その2

 

前回は、親として問題とされる子どもの行動について、家庭でどのような方法で対応すればいいのか、そのコツをお伝えしました。

一つ目は、子どもにわかりやすい基本ルールを作るということ、二つ目は、対話による指導をするということでしたね。

相談して「部屋は歩きます」決めたルールを守らないとき、「ルールはどうだった?」と思い出させて、その決めたルールに合った行動を子どもにしてもらい、ルール通りにできたら「ほめる」というやり方でしたね。

あなたなら、きっとこの方法をうまく活用されていると思います。

うまくいかなかったという方は、ぜひ、ご連絡ください。直接お話ししたほうが分かりやすいと思いますから・・。ご家庭の状況に合わせて具体的に考えていきましょう。



 

今回も引き続き、問題とされる行動にうまく対応するコツをお伝えいたします。

親子で相談して決めたルールは、子どもも守りやすい内容ですから、そのルールを守れたら、ごほうびシールを貼るというごほうびシートを使うことができて、子どももやる気が出ていいですよね。前々回にご紹介したシートは、守りやすいルールで実践してくださいね。

 

では、今回のコツに進みましょう。

今回お伝えするのは、「計画的な無視」という方法です。

無視という言い方は少し嫌なイメージがあるので、「スルー」ということでご理解ください。

子どもがルールを守らなかったり、これまで問題として見ていた行動とは違う新しい問題行動をしたときに、使うことができます。



計画的なスルー


 

例えば、自分の思うようにならないときに、大きな声で泣いたり、物を投げたりすることがあったとしましょう。

これまでなら、「何してるの!!」「やめなさい!!」と感情的に叱っていたということはないでしょうか。

 

かんしゃくは、大人からきつく言われるまで止められない、またきつく言ってもなかなか止めないということも多いようです。

そして、何度目かに、これ以上続けるとめちゃくちゃ怒られると思った時にようやくストップするというパターンが結構多いと聞きます。

また、大人が「どうしたの?」「大丈夫?」とかまってあげるという関わり方をしているケースも多いようです。

気に入らないことがあると、泣いたり怒ったりするというケースですね。



 

このような場合に、効果的なのが「計画的なスルー」です。

 

子どもは自分の思うようにならないことにイライラしたり怒っています。

このようなかんしゃくに対して、優しくかまっていると、かんしゃくを起こせばかまってくれる、大泣きすれば優しくしてくれる、と、間違った理解をしてしまうということがあるのです。

 

例えば、ブロックで何か作ろうとしている時に、うまく作ることができない場合、それは本人の問題ですよね。

もしもうまく作ることができないから、手伝ってほしいと思うであれば、かんしゃくや大泣きではなく、「手伝ってほしい」というべきです。

この正しい伝え方を子ども自身が学ぶために「計画的な スルー」を使います。

子どもが自分の問題でかんしゃくを起こしたときに、大人はわざと子どものほうを見ず、目を合わさず、声もかけないということです。

いつもなら、声をかけたりなだめたりしてくれるのに、今日はどうしたの?・・とこども自身が不思議に思って、かんしゃくや大泣きがだんだん沈んでいきます。

しばらくして落ち着いて話ができるようになったところで、「どうして怒っているのか?」と尋ねてみてください。

子どもが「〇〇がうまくできなかった」と伝えたとしましょう。

そうしたら、「そうだったの。じゃあ、『てつだって』と言ってくれたら手伝えたよ、今度から『手伝って】って言ってね。」と対話による指導をしましょう。

そして、「一度練習してみようか」と提案し、子どもに「手伝って」という練習をする機会を与えましょう。

うまく言えたら「上手に言えたね」「とても分かりやすく言えたね」とほめましょう。

これで、次から、手伝ってほしいときには、かんしゃくを起こさずに「手伝って」と言えるようになるでしょう。

 

もちろんこれは、お母さんだけでなく、お父さんも同じようにスルーしてもらいます。

お母さんがスルーをしても、誰かが関わってしまえば、「計画的なスルー」の意味はなく、効果はなくなります。ご家族が他にもいらっしゃるのであれば、みんなで同じように対応することが大事です。

 

実際にこれで、うまくいったケースを紹介しますね。

 

 

 

事例1

 

 

4歳児年中クラス(満5歳)の女の子Aさんです。

ある日曜日の朝。

Aさんが、リビングでひとりで折り紙を折っていたと思ったら、急に大きな声で怒り出し、自分の周りにあった幼稚園グッズなど手あたり次第に投げ出しました。

いつもなら、「そんなことしたらダメでしょ!!」と叱っていた母ですが、ペアレントトレーニングを受けていた時だったので、「計画的なスルー」のことを父親とも共有していて、一緒にAさんの「かんしゃく」に反応しなかったそうです。

すると、Aさんは、5分ほどで静かになり、自分で投げた物を片付け始めました。

父と母は、物を投げたことには触れず、「朝ごはんを食べよう」と声をかけました。

Aさんは、サッと朝食を食べるためにテーブルについて食べ始めました。

その日は、出かける予定があったので、片づけはそのままにして、出かけました。

そして帰宅した後、Aさんは再び自分で朝の続きの片づけを始めました。。

そのあとで、「どうして、朝は怒っていたの?」と母がAさんに尋ねたら、赤い色紙を探したけれど見つからなかったから・・という理由だったそうです。

「『赤い色紙がみつからないんだけど、一緒に探してちょうだい』って 言えばよかったね。そうしたらお母さんも一緒に探すことができたね。」と、母はAさんに伝えました。

こんなふうにして、Aさんは「かんしゃく」を起こさなくなっていきました。

 

もちろん、いろいろなパターンがあるので、1回で「かんしゃく」がなくなったわけではありません。けれども、「3回のスルーで、今はなくなりました。」とお母さんからの報告を受けました。

「計画的なスルー」がとても効果的だったようです。

特に「かんしゃく」には、効果があるようですね。

こんな報告を受けると、とてもうれしくなります。

このように、学んだ方法をうまく使えて、子どもの姿が変わると、親としても自信が持てるようになり、お母さん自身も笑顔になっていきます。

 

どうですか?

あなたも一度、お子さんの困った行動に対して、試してみてください。

そして、感想などお知らせくださるとうれしいです。



 

もしも、もっと具体的に、「うちの子どもの場合、どんなふうに対応すればいいですか?」とか、「子どもが親を求めてきた時に、対応してもうまくいかなんだけど・・」というような具体的なお悩みがある方は、お問い合わせMail:info@ameck.co.jpからご連絡いただければと思います。

 あなたとお子さんの関係が良い関係でいられるようにお手伝いさせてください。

ご相談は無料です。お待ちしています。

 

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