ペアレントトレーニング29 行動チャート(ごほうびシート)を使う
2024/01/15
子育ては、子どもにいろいろな技術を教える場面が多くあります。
前回は、「アスク・セイ・ドゥ」という方法をお伝えしました。
子どもはなんでも「自分でしたい」という姿があります。
特にイヤイヤ期の子どもは、できないことも「自分でする!」などと言って
手伝ったり、してもらうことに抵抗する姿も見られます。
忙しい中で、子どものお世話をしようとしている時に、できないのに「自分でやる」と言って時間を取られてしまうことは、とても面倒だなと感じることもあるでしょう。
ただ、反抗期だとすると、それは成長するときに、とても重要な通過点のひとつなので、反抗期が来て良かった!!と考えてください。
人は、必ず反抗期を経験するものです。
それで、精神的に成長するということなんでしょうね。
さて、「アスク・セイ・ドゥ」では、教えたい技術について、まずはできるかどうか尋ね、「できる」という答えの時は、出来るかどうかをみてあげます。
教えたいようにできていれば、それで問題ありませんので、ほめてくり返し自分で確実に出来るようにしてあげましょう。
はじめに尋ねたときに、「できない」とか「わからない」という返事が返ってきた時には、まず見せてあげます。次に子どもにさせてみます。できないところは手伝って、次第に自分一人でできるようにしてあげることが大切ですね。
以上は前回の復習です。
教えることに関しては、「アスク・セイ・ドゥ」を使うのがおすすめなのですが、子どもがその技術を一人で問題なくできるようにするためには、繰り返し経験させることが必要になります。
繰り返し行うということは、子どもにとって楽しいことでない限り、なかなか自主的にやってくれるということになりにくいでしょう。
そこで、新しい技術を子ども一人でできるようにしていくための工夫として、行動チャートを使うことをお勧めします。
行動チャートとは
行動チャートとは、タイトルにも書いたように、ごほうびシートと言ったほうがイメージできるでしょうか。
子どもにして欲しいことがある時に、できたらご褒美シールを貼るシートのことです。
行動チャートは、シールではなく、カレンダーのように表を作成して、身につけて欲しい技術ができた時には、○印やニコちゃんマークをつけるなどして、できた回数を可視化するものです。
例えば、親の願いが『寝る前の歯磨きをして欲しい』という場合だと、できたらシールを貼る、もしくは丸印をつけることで、どれくらいできたのかを親子で確認できるようにします。
そして、例えば10個◯がついたら何か子どもにとって嬉しいごほうびを用意して、ゴールを目指して頑張るというふうに進めていくのです。
この場合ごほうびは、おやつや、一緒に公園で遊ぶ、など、すぐにできることで大丈夫です。
表は手作りで大丈夫。
2週間くらいの表を作成して初めてみましょう。
子どもはシールを貼ることも大好きなので、100円ショップで購入したシールを使うとより効果的になるでしょう。
またパソコンやプリンターが使える環境があるならば、ネット上にある「シール台紙」で検索すると、子どもの好きそうな画像がたくさん出てくるので、それを活用するのもいいですね。
子どもは、目に見える形で自分のできたことを評価してもらうことで、意欲的になると言われています。また、親も子どもにして欲しいことを要求するだけではなく、必ず「ほめる」ということを忘れないためにも、表を目につきやすい、子どもにもみやすい場所に貼って、毎回できたらほめて印をつける(シールを貼る)などを毎日繰り返すことが、継続しやすく、効果をあげやすくなるでしょう。
また、毎日できなくても、翌日できたらほめればいいし、トータル10回で特別ごほうびなど、ゴールを子どもとの相談で決めておくことで、途中うまくいかなくても、次にがんばればいいんだと考えられるような思考になるでしょう。
大人も子どもも、「まっ、いいか」と思うことができるようになることは、とても大切なことなので、「絶対に〇〇しなくちゃ」と厳しく縛らなくてもいいという感覚を持ちましょう。
あまりにも、「絶対」ということに縛られすぎると、親も子もしんどくなるので、気をつけたいものです。
子育ては、いろいろな困難を越えて進んでいくものです。
その中で、がんばるという場面があることは事実ですが、頑張りすぎ、頑張らせすぎには、注意して過ごすことが大切です。
子どもは、一生懸命指示に従おうとして、「過剰適応」してしまい、後に「不登校」ということになってしまうこともあるので、あまり無理にさせるということはお勧めしません。
して欲しいことを数回頑張ってもできないことは、親の期待が、今の子どもには高すぎる要求かもしれないと受け止め、要求を変える(下げる)ということが大切です。
自分にできる(できた)ことを子どもに要求するのはアリですが、自分ができない(できなかった)ことを子どもに要求するのは、本当に子どもに適した要求になっているのかどうか、十分に検討する必要があることを覚えていてください。
このような形でお伝えするのは、かなり難しいことがあります。
どのように伝わっているのか、見えないので、できるだけ具体的にお伝えしているつもりですが、分かりにくいと思われた場合は、メールにてお知らせくださいね。
もしも、もっと具体的に、「うちの子どもの場合、どんなふうに対応すればいいですか?」とか、「子どもが親を求めてきた時に、対応してもうまくいかなんだけど・・」というような具体的なお悩みがある方は、お問い合わせMail:info@ameck.co.jpからご連絡いただければと思います。
もちろん無料で対応させていただきます。
あなたとお子さんの関係が良い関係でいられるようにお手伝いさせてください。
お待ちしています。
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