ペアレントトレーニング20 子どもの行動を記録しよう!
2023/09/01
行動記録をつけよう!
子どものある行動が気になるのなら、記録することがとてもいい方法です。
これまでの記事にある子育てに役立つコツを参考に、観察をして、子どもの様子を正確に知ることが大切です。
また親であるあなた自身がどんなふうに関わることが必要なのか、どんな関わり方が良くなかったのかなどが、見えてきます。
そして、目標としたことができた時には、カレンダーに丸印などをつけて、その変化を意識できるようにするとモチベーションが上がって継続しやすくなります。
そんなことを、1週間も続けられれば、自信がつくと共に、習慣になっていきます。
さて、あなたは子どもの気になる行動を、注意深く観察し記録することができるでしょうか。
子どもの行動を記録することで起こるいいこと
① 気になっている行動が本当に問題なのかがわかります。
「いうことを聞かないと思っている」という場合、全てのいうことを聞かないのでしょうか。
いうことを聞くこともあるとすれば、「いうことを聞かない」ということはどの内容なのかについて考えることができます。
そして、その内容について、適切であるかどうかを考えるきっかけになります。
②子どもの行動に親がどう対応しているかがわかります。また、どんな時どんな理由でその行動が起こるのかがわかります。
いうことを聞かないと感じた時に、親としてのあなたがどのように声をかけているのかを振り返ることができます。
「どうしてこんなことができないの!!」と怒鳴ったり、「どうせできないと思っていた」と自己肯定感を下げたりしているとしたら、そのことに気づきます。
また、どんな時に頼み事や指示をしたのかを振り返ることができます。
例えば、子どもがテレビを見始めた時に、「〜をしてきて」と頼んでいたとしたら、子どもはいうことを聞きやすいでしょうか?大人もそうですが、今から何かしようとした時に、別の何かを頼まれたらすんなりと動くことが難しいということはあなたも同じでしょう。
さらに、年齢にそぐわない指示は、難しすぎてできないということもあるはずです。3歳の子どもに台所で洗い物をしてという指示はとても要求が高すぎて実行することは難しいと、一般的には思われます。
③行動の変化を知ることができます。
子どもの気になる行動を観察し、記録を続けることで、例えば、「昨日は8回気になる行動があったけれど、少し声の掛け方を変えたら今日は4回になっているわ」とか、親の態度を変えた後では「1回になり、ほとんどなくなった」と知ることができるでしょう。
また逆に、「また約束を守らずに〇〇してるのね、やっぱりあなたには無理ね」とか、「やりなさいって言ってるでしょ!!」と怒鳴ってしまったから、気になる行動が増えたなどということもわかってくるかもしれません。
④対応策を始めた時、目標をいつ達成したかがわかります。
気になる行動に対して、親としてこうしていこう、子どもにも向き合って話して、2人で相談しいて決めたことを実行していこうとスタートした日から記録を始めることで、「1週間すぎたけれど、うまくいっているわ」と感じたり、「1ヶ月ですっかり変わったわ」と、親も子どもも目標が達成できたことを確実に知ることができるでしょう。いつからだったかな?とか、長く続けているのに、と感じていても、それが実はまだ日目だったりすると、もう少し頑張ろうと思うことができるのです。
いかがでしょうか。
この記録を「行動日記」と言います。
いつ、どこで、その行動が起こり、直前に何があったか(原因)、直後に何があったか(親の対応)を書き込みます。行動日記を記録することで、次のことがわかります。
・子どもの行動パターン
・どのくらい起こっているか(頻度)
・親がどう対応しているか、いつも同じように対応しているか
・起こりやすい時間帯と場面
・「間違って与えるほうび」になっていること
このような形で行動日記をつけることから、はじめてみましょう。
あなたとお子さんの姿が見えると、今後どんなふうに対応したらいいのか気づくことになるでしょう。
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