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ペアレントトレーニング8 子育てのコツを知って 積極的に子育てしよう!

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2023/05/08

子どもの問題行動③ その要因 少な過ぎる指示

 

 

子どもの問題行動は子どもの責任だと責めてしまいがちですが、本当にそうでしょうか。

子どもが問題行動を起こす原因が、子どもに適切な指示を与えていないということはないでしょうか。

指示を与えるのは、大人である事が多いので、あなたがどのゆな指示の与え方をしているのか、一度ふりかえってみませんか?

 

 

前回は、子どもへの多過ぎる指示についてお伝えしました。

 

子どもは、一度にあれもこれもと言われると、どれから先にしていいのか分からなかったり、はじめに聞いたことを忘れてしまったりと、結果的に注意されたり叱られることになってしまうことがあるのではないでしょうか。

 

大人はいろいろなことを想像しながら指示を与えたり、用事をしながら指示を与える事が多いので、ついつい一度にあれもこれも指示しておこうという気持ちになってしまいますね。

 

けれども、大人と子どもでは、一度に聞いて記憶しておく量が異なります。

また考える力にも差があるので、同じ事を考えたり、同じ量の記憶をすることも、またその記憶時間を長く維持するのも難しいのです。

 

ですので、多すぎる指示は、子どもに失敗をさせてしまうことになりがちということなので、気をつけましょう。

 

そのような内容でした。

では、多すぎるのがよくないという事が分かったところで、次は、少なすぎる指示について考えてみましょう。

 

 

少な過ぎる指示

 

多すぎてダメなら、指示を少なくすればいいのよね・・と考えますよね。

 

少ない言葉で短い指示をするのは、子どもに適していて、きっといいはずです。

的確に短く指示することはとてもいいことです。

 

しかし、その指示が少なすぎるとどうなるのか、考えていきましょう。

 

例えば、台所で洗い物をしている時にタオルが一枚必要になったとしましょう。

大人の頭の中では、〈タオルを一枚必要なので、普通サイズのタオルを一枚持ってきてもらおう〉と考えています。

 

そして子どもにお手伝いをしてもらおうとして声をかけます。

 

大人「ねえ、タオルを持ってきてくれる?」

 

そう頼まれた子どもはどうするでしょう。

 

もちろん大人は適当なサイズのタオルを一枚持ってきてくれると期待していますよね。

 

このお願いを聞いたとき、あなたならどんなタオルを持っていこうと考えますか?

日頃、台所で洗い物をしている人なら、ある程度イメージをして、洗い物をした後の手を吹くために必要なのかなと考え、それに適したタオルを持っていこうと考えて行動するでしょう。

 

でも、子どもはどうでしょう・・

 

頼まれた子どもはタオルを5枚も持ってきました。

 

これは大人が適切な指示を出さなかったことによる失敗になります。

 

子どもの声をかけた大人は〈きっと一枚持って来てくれるだろう。〉と勝手に思い込んでいるのです。

だって自分では、この仕事をしていたら、必要なタオルといえばあのサイズよね・・とイメージしていますから。

 

けれど、指示が曖昧だったので、もしかしたら、大きなバスタオルを持ってくるかもしれませんよね。

 

頼む方は、自分のイメージがあたかもみんなのイメージとして当たり前だと考えてしまう事がよくあります。

 

そして、お願いされた子どもは、こんな風に言われてしまいます。

 

「そんなにたくさんタオルは要らないでしょう?どうして分からないの?」

 

「ママが何をしてるか見たら、5枚も持ってくる必要が無いとわかるでしょう?」

 

「どうしてこんなことも分からないの?」

 

そんな風に怒って言われても、子どもは自分なりに考えてお手伝いしたのに、子ども側からするととても理不尽な怒られ方になりますよね。

 

子どもはきっと心の中でこう思うでしょう。

 

せっかく、頼まれたからお手伝いしたのに、なんで怒られないといけないの!?

もう頼まれても手伝ってやらない!!

タオルが何枚いるか、分からないから多めに持っていっただけなのに・・・

分かるわけないじゃん!!

 

そうです。

 これは、すぐそばで一緒に食器洗いをしているとか、ずっとみているわけではない子どもにとっては、その適切な対応までは分からない指示となっている事が分かりますよね。

 

この失敗で子どもは叱られるということはおかしなことです。

逆に子供から頼まれたことをしたときに、こんな風に言われたら、あなたはどうでしょう。

 

大人は自分が想像しているように、子どもも想像していると思い込んでいるところがあります。

けれども、子どもはそれまでの自分の経験を活かして、大人から出された指示を果たそうとするので、経験の差による捉え方の違いが出てきます。

 

子どもにお手伝いを頼んだ。

ところが手伝って行動が、自分の意に沿わない。

そして、一方的に、イライラする。

 

このようなことは日常的に、どの過程でも起こりがちなことです。

そして、子どもは失敗経験を増やすことになり、大人はイライラ体験をすることにつながってしまいます。

 

指示は、多すぎても少なすぎてもよくないということが、ご理解いただけたでしょうか。

では、一体どういう指示の出し方をすればいいのか、一度考えてみることにしましょう。

 

子どもへの指示の出し方によって、子どもの行動も変化します。

 

子どもが失敗せず、大人も期待通りにお手伝いしてもらうには、指示が多すぎても少なすぎてもよく無いということですね

 

まだまだ指示の出し方のモデルがあるので、次はまた違う指示の出しかたについて一緒に考えましょう。

 

 

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