親子のいい関係を作るための工夫ってどんなこと?
2023/03/05
前回は、忙しい朝に、子どもを起こしてもなかなか起きてくれず、困っている先生のお子さんのケースについてお伝えしました。
あなたのお子さんは、どんなふうに、朝起きてきますか?
自分で起きてきますか?
それとも、大人に声をかけられたり、ゆり起こさないと起きられない?
なかなか起きられないお子さんと言っても、いろいろな原因が考えられますよね。
早く寝てるのに起きられないのだとしたら、熟睡できていないということが予測されます。
熟睡できていないのは、鼻呼吸がうまくできていないとか、寝る前に刺激的なことがあったとか、たくさん着すぎていて暑かったとか・・いろいろな要因が考えられるので、その原因を取り除いてあげることが必要になります。
寝るのが遅いから起きられないとしたら、どうしたら早く寝ることができるのか、寝付くのが遅くなってしまう原因について考える必要があります。
ゲームをやめられなかったとしたら、寝る時間の1時間前にはゲーム機から離れるとか、静かに絵本を読んだり、読書したり、またストレッチ効果のあるヨガなどを深い呼吸と合わせて行うとか、心地よく眠りにつけることを取り入れるといいですね。
大人は睡眠不足になるとどんな困った状況になるのか、経験上で理解しているので、その結果を招かないために工夫したり努力したりすることが出来ます。
けれども、子どもはそんな経験もないので難しいですし、また自分では困っていないということもあるので、努力なんて出来ないですよね。
そこで、本人が意識できるようにしてあげることが、重要になるのです。
さて、朝のお話に戻りますね。
大きな声で怒鳴って起こすと、お子さんはどんな気持ちになるでしょう?
「あーうれしい!!怒鳴ってくれてありがとう」なんて思いませんよね?
でも、大人は忙しく朝の準備をしているのに、起こさなきゃならないという行為も加わることで、一回で起きてほしいと思っていて、何度も起こしてるうちに、イライラしてきて、最後には怒鳴ってしまうという結果になってしまうということだと思います。
「もう、何回起こせばいいの!?いい加減にして!!もう知らないよ!!」なんて言ってしまうというママも、これまでのご相談者の中にはいらっしゃいました。
本当は、大好きな子どもに、こんな言葉がけをしたくないけれど、と、それが悩みになってしまいます。
お子さんとは、いい関係を保っていたいですよね。
そこで、大切にしたいことを、この後お伝えしていきますね。
前回のブログの中で、お子さんとの話の仕方についてお伝えしましたが、もう一度振り返ってみたいと思います。
お子さんが自分で起きてくるための話し合いをするときに気をつけるポイント。
ひとつめのポイントは、お子さんがどうしたら自分で起きることができるかを一生懸命考えること。
ふたつ目のポイントは、お子さんが話してくれた方法や意見は、よほど変な方法でなければ、一生懸命考えた結果として尊重して親が受け止めるということ。
このふたつを守ることで、それまで、親から言われたことをしていたお子さんが、「えっ?本当に私の考えたことでいいの?」「いつもは、僕が考えたことを話しても、こうした方がいいんじゃない?って言ってくるのに、僕が決めていいの?」と、意外な親の対応に、驚くとともに、うれしくなるのです。
子どもは、「小さいから・・」という理由で、幼いながらも一生懸命考えて大人に向かって発信しても、人生経験が長い大人が、「転ばぬ先の杖」を提案してきてしまいます。
もちろんそれは、子どもに失敗させてはかわいそうという大人の優しさがあるのですが、実はそれが、子どもの自信、自己肯定感を高める貴重なチャンスを奪っているということになってしまっているのです。
失敗したら心が折れて立ち直れないかもしれないと心配したり不安になるのは、親として自然なことですが、大きくなって重大な決断をしなければならないときに、初めて任せられて失敗をするとしたら、そちらの方が心折れてしまいます。
ですから、幼いうちに、自分で考えるチャンスを与えて、ちょっとした生活の中での決断をする経験から、成功体験を積み上げていくことが大切です。
もちろん、失敗もすることはありますが、小さい失敗はやり直しができます。やり直しができることで、繰り返し小さな失敗をして、心も少しずつ強くしていくことが、生きていく上でとても大切なことだと思います。
そして、自分で考えようとする機会を与えるときには、とても大切になるのが、「話し方」です。
大人は無意識のうちに自分の段取りで、子どもの状況などお構いなしに話し始めていることが多いのです。
でも、子どもにも今はテレビを見ているとか、ゲームをしているとかの段取りがあります。
子どもにとっては、大人の段取りと同じくらい大切なことなので、その段取りも尊重してあげることが大切です。
大事なことを考えてもらうとき、相手が大人ならどうしますか?
いきなり話し始めたりしないですよね?
だから、お子さんにも大人にするように話しかけてあげることが、大人のように大切にされていると、お子さん自身が実感できるのです。
また、その話をするときの環境にも配慮することが大切なこと、気をつけてみてくださいね。
お子さんと大切な話をするときに大切にすること
①お子さんと大切な話をするときには、必ず、「今、ちょっといい?」と話してもいいか了解をとることを忘れずにします。
②たくさん家族や人がいて落ち着かないところではなく、親も子も静かに落ち着いて心穏やかなときに、二人きりで話すことが重要です。
さて、お子さんとの大切な話し合いの仕方について、長くなってしまいました。
この方法で、「今ちょっといい?」と尋ね、子どもの「いいよ」という了解を待ってから話し始めます。
「お母さんは、いつも朝忙しいから、自分で起きてくれると助かるんだけど、どうしたら自分で、起きることができるかな?」
子どもが考える時間を与え、困っているようなら、
「こんな方法やこんな方法があるかなって思うんだけど・・」と提案します。
「じゃあ、〇〇する」とお子さんが考えたことを話してくれたら、「〇〇するのね。わかった。」と受け止めます。
「何かお手伝いすることはある?」と、親に手伝ってほしいことがあれば聞きます。
「ないよ」と言われたらそのままを繰り返し、ある時は、その要求も受け入れます。
「じゃあ、明日から、〇〇するんだよね。」と確認して、翌朝を見守ります。
翌朝、うまくいけば、褒めてあげてください。
もしも、うまくいかなければ、何も言わずお手伝いしてあげて、1週間見守ります。
1週間うまくいかなければ、「やってみてどうだった?」とまた、静かに話せる環境の中で、同じように話をいます。
別の方法を考えてくれたら、再チャレンジ。
決して、「全然できなかったじゃない!!」なんて否定しないでくださいね。
この繰り返しが、やがて、お子さんの力になっていきます。
自分で考えて決めたことが、認められて、それを実行して、成功する。
これが子どもの自信となって、いろいろなことにチャレンジしたり、意欲的に取り組むことができる非認知能力を高めることになります。
幼いうちにやることがその後に大きく影響するという意識を大人が持つことで、子どもの将来にも、また親子関係にもプラスになると考えて、ちょっと頑張ってみてくださいね。
では、あなたとお子さんがいい親子関係をつくることが出来ますように・・。
もっと詳細な我が子に合った方法が知りたいと思われたら、ご相談くださいね。
お待ちしています。
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