ゆっくりマイペースな子どもの悩み
2023/02/06
コウくんはゆっくりマイペースな男の子でした。
幼稚園の年中児、コウくん。
彼はいつも笑顔で登園してくる男の子でした。
「おはよう!」と元気に挨拶もしてくれ、友だちへも笑顔を振りまき、とても人なつっこい彼は、話していると穏やかで癒されるお子さんでした。
幼稚園では、毎朝、決まって行う準備があります。
登園後、玄関で靴を履き替えると、自分のクラスのところまで行きます。
部屋の前の廊下までくると、自分でリュックから水筒を出して水筒かけに掛け、続けて手拭きタオルをかけます。
次に、出席シール帳に出席シールを貼り、ノートポケットにシール帳をしまいます。
そして部屋の中に入り、リュックと通園帽をロッカーにしまい、リュックから体操ズボンを取り出し、通園服から体操ズボンに着替えます。
通園服も畳んでロッカーにしまったら、ようやく好きな遊びを始められます。
毎朝のこんなルーティンが、なぜか、コウくんは、他の子どもの何倍もの時間がかかってしまうのです。
他の子どもが3分もかからずにできることに、30分もかかってしまうのは何故だろう?
靴を履き替えてからずっとそばについて声かけすると、早くできるのだけれど、何も声かけせずに、他の子ども達と一緒にするのを見ていると、シールを貼るテーブルに肘をつき、友だちの行動を見守るように、ずっとしゃべり続けて、あとから来た友だちはどんどん遊び始めていきます。
コウくんは、自分の遅れについては、何も気づいていない様子でした。
そんなコウくんが、どうしたら時間を意識して行動するようになるのか?
ゆっくりでも遅くても、それは確かに彼自身の問題で、絶対にダメだということではないけれど、それじゃ、コウくん自身の遊ぶ時間がなくなってしまう・・。
私は、そんなふうに思うようになりました。
そんなコウくんも集団活動の開始にはぎりぎりセーフで参加できるのです。
それは、みんなが片付けをして朝の集いをするために、集まるのを見て、また大人に声をかけられて、なんとか、みんなが部屋の中央に集まる時には、他の子どもと一緒に座ることができていました。
このままでは、年長クラスに進級した時に困るのでは?
そして一年生になると、チャイムによってみんなと一緒に行動する必要がある時に困るのでは?
そんな心配が私の中で、日に日に大きくなっていきました。
コウくんはおしゃべりが大好きな男の子で、話しているととても楽しい時間を過ごすことができます。
私が朝のシール貼りをしている所で、健康カードの体温や連絡チェックをしていると、いろいろな話題を提供し、話してくれます。
大人顔負けの知識があり、聞いているといつまでも楽しめそうです。
それは大人に一対一で向き合ってほしい・・そんなふうにも見えました。
彼には弟が2人います。
お母さんは、その弟たちのお世話で忙しく、なかなか彼の相手をしてくれないようです。
彼はそんな自分の構ってほしい要求を、園での大人との時間に期待していたのかもしれません。
一定の時間なら、彼の話を聞いていることはできるけれど、ずっと、というわけにはいかず、彼は、そういう時間をいつも求めていたのかも知れません。
そこで、私は彼の要求をできる限り叶えたいと思いました。
そして、朝の準備に30分をかけずに、友だちと遊ぶことを楽しめるようにと、彼が自主的に行動できる方法はないかと考えました。
そして、私が悩めるママの相談に答えていた秘密の方法を使うことに決めました。
そして、その方法を試したら
なんと!!
その後すぐに、彼が自主的に、ゆっくりマイペースから、チャキチャキササッと行動できるようになったのです。
その方法は次回お話ししますね。
この秘密の方法、ママだけでなく、保育所や幼稚園の先生でも、うまく行く方法なのだと、コウくんの行動の変化で実感したお話しです。
お楽しみに・・。
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