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子どもとのいい関係はどう作る?

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子どもとのいい関係はどう作る?

子どもとのいい関係はどう作る?

2023/01/22

子どもとの生活で何を大切にしていますか?

もちろん、子どものためにいろいろなことを考えて、与えたり、制限しているということもあると思います。

「子どものために・・」と言いながら、実は自分のためってことありませんか?

 

 

 

ある日の夕食

 

4人家族だけど、父は単身赴任。

日々の生活は、母娘3人暮らしという状況です。

ある日、いつものように母と子ども二人の3人で夕飯を食べていました。

わりとゆっくり食事をする長女も、あと少しで完食という感じで食べ終える頃、長女が言いました。

 

娘「ジュースちょうだい。」

母「ダメ。」

娘「ちょーだい!」

母「ダメ!」

娘「ちょーだい!!」

母「ご飯の後はダメって言ってるでしょ!!」

 

『ご飯の後はジュースは与えない』という約束は、もう決まっていることで、いつものことなのに、どうして「ジュースちょーだい!」と長女が言ったのか、わからない。

そして、決まっていることなのに「わがまま』を言っている長女に腹が立って、絶対にジュースを与えてやるもんか・・と頑張ってしまったそうです。

 

果たして、長女さんの言った「シュースちょーだい」はわがままだったのか?

ご飯の後のジュースがどうしてダメなのか?

どうしてそんな決まり事があるのか?

ママから話を聞いて、子どもの立場からすると、理解できないことかもしれないなと感じました。。

 

 

 

家庭の決まりごとって、誰が決める?

 

親子のトラブルについて、相談を受け、もう少し詳しく聞いていきました。

 

「『食事の後のジュースはダメ』という約束、決まり事は、誰が決めたの?」

ママに尋ねてみました。

「おやつにはジュースというのもOKだけど、食事にはジュースは要らないと考えて決めている。」

そう答えてくれました。

 

「その理由は、お子さんにもちゃんと伝わっているよね?」

と続けると、

「それは私が決めたので、子どもはおやつの時と同じように飲めると思っていたと思います。」

とのこと。

 

さて、この状況、あなたなら、どうしますか?

 

確かに、ママの言うとおり、甘いジュースはおやつの時には糖分もOKでだけど、食事の時に絶対必要なものではないということについては、納得のお話ですよね。

 

子どものためにと思って、一生懸命考えているママの気持ちが伝わりました。

でも、ママの知識を持って子どもの健康を配慮して決めた約束は、その意味や理由まで、子どもには伝わっていないかもしれません。

 

しっかりと時間をとって話していたとしたら、多少は理解してくれたかもしれませんが、知識量の違いと年齢によっては、理解はかなり難しいことになるかもしれません。

 

そのことを説明した上で、ママがどうしたいのかを尋ねました。

 

 

 

 

 

子どもとの関係をよくしたいーママの願い

 

大人しそうで控えめに見えるママは、子どものためにと思ってしていることなのに、子どもがわがままを言ってくることをやめてほしい。

そして、子どもに大きな声で怒鳴ってしまうことをなんとかしたい。

そう願っておられました。

 

怒鳴るなんてイメージからはほど遠いママなのに、よくよく聞くと、毎日怒鳴ってしまうとのことでした。

どんな時に怒鳴るのかと尋ねると、具体的にいろいろな事例について聞かせてくれました。

ママの思いはいつも子どものためというところにあって、全く悪気はありません

 

でも、子どものやりたいことや思いとは違っているようでした。

そのお話を聞きながら、いくつかの問題点が見えてきました。

ママとしては、怒鳴りたくないのに、ついつい怒鳴ってしまうことを、反省していらっしゃるようで、このままだと親子関係が悪くなってしまうから、なんとかしたい・・

その切実なママの思いを受け止め、子どもとの関係をよくするためにできることを一緒に考えました。

 

 

問題の整理と解決ポイント

 

ひとつ目は、約束・決まりごとについて・・

 

ママが子どものためを思って決めている約束・決まりごとは、ママが決めたものだから、子どもは納得がいかない。

だから、きちんと向き合ってママの思いを話して伝えることが大切。

 

今回の場合、なぜジュースが食事の後に不必要なのか、その理由が伝わるように話す必要がありますよね。

聞く側のお子さんの年齢にもよりますが、わかるように伝えなければ、意味がありません。

 

「この前話したでしょ?ちゃんと聞いてたの?・」では、せっかくのママの子どもを思う気持ちが、無駄になってしまいます。

子どもがちゃんと理解できているのかについては、向き合っって話した後で、

「ママの言いたかったことわかってくれた?」と問い

「どんなことだったか、あなたの言葉で一度言ってくれる?」と尋ねてみることが大切です。

しっかりと伝えられていなければ、再度チャレンジしてみてください。

それも、貴重な親子の対話です。

 

そして、理解していることを確認したら、その約束・決まりごとについて、お子さん自身がどう考えるのかを尋ねてください。

同意する場合もあれば、反対の考えを伝えてくるかもしれません。

どちらでも、お子さんの思いをきちんと受け止めましょう。

そこで、ママの思いと違う考えを伝えてきた時に、ママが受け止めなければ、

ママの思いも受け止めてもらうことはできないでしょう。

親子のいい関係を作るつもりであれば、ここは外せないポイントです。

 

子どもの提案してきた別の方法を聞いて、今度はママが考えてみましょう。

 

子どもは単純に「わがまま」を言っているのか?

ママの子どもを思う気持ちを理解した上での提案か?

 

そして、お互いに伝えあった後で、両方が納得する方法を一緒に考えましょう。

 

ママの決めた約束・決まりごとを押し付けるのではなく、

ママの提案を子どもに伝え、子どもの提案を受け入れた上で、双方が納得のいく内容の約束事にする。

 

これが、親子のいい関係を築くための最善の方法だと、私は考えます。

 

 

 

 

 

対話で決めたことを実践する

 

ふたりで対話して決めたこと。

それはお子さんにとっても、ママと対等に考え、一緒に決めた、ということで、とても誇らしく感じることでしょう。

 

そこまできたら、次は行動です。

 

決めたことを行動に移す時も大切なことがあります。

これが二つ目の問題解決のポイント。

 

約束・決まりごとは、結構簡単に決めることができます。

 

けれども、守れなかった時に、どうするのかが明確ではないことから、守れなくてもどうしようもなくて、

約束がなし崩しになるってことが往々にしてあります。

 

ですので、約束・決まりごとを作る時には、必ず、守れなかったときの約束も一緒に考え、決めておきましょう。

 

そうすることで、守れなかったときのこともお子さんがイメージできて、約束を守ろうとする気持ちが高まります。

 

もちろん、守れた時には、必ず「褒める」「認める」ということが大切ですので、お忘れなく。

 

 

私からのお願い

 

これまでのことをお子さんとふたりでゆっくりと話ができる時に、向き合って二人きりで実践してみてねと伝えました。

そして、プラスの一つ。

これが問題解決の三つ目のポイント。

約束・決まりごととは、全く関係なく、『1日に一度はギュッとハグすること』。

 

1日の生活の中で必ずすることに合わせて、「ギュウさせて。」「抱っこしていい?」などと声をかけて、

「毎日最低でも1日1度、できるなら2度、お子さんとのハグを実践してください。」とお願いしました。

1日のうちのどこでするのかは、ママが決めて、帰ってから毎日試してもらうことにしました。

 

そして、「ふたりきりの対話は、落ち着いて話せる時を選んでね。」と時間や環境に配慮することもお願いしました。

 

そうそう、「ふたりで決めた約束・決まりごとがうまく守れた日にはカレンダーに花丸をつけて、

二人が共に確認することができるようにしてもいいですよね。」と付け加えておきました。

 

そして、そのご相談の後、LINEを使って、1週間後に状況をお聞きしました。

すると、「うまくいってます!」とのお答え。

そして、1ヶ月後にお会いして直接お話をお聞きしたところ、

なんと「気づいたら、1ヶ月間、一度も怒鳴っってなかったんです!!」とママ自身も驚いておられました。

 

毎日一回は怒鳴っていたママが、1ヶ月以上一度も怒鳴らずに過ごせたことって、本当に素晴らしいと感じました。

素直に私のお伝えしたことを行動に移してくださったことに感謝です。

 

困っていることをお聞きして、提案したことを行動に移したことで、親子のいい関係ができたことは

その親子のとっての幸せでもあり、私も幸せにしてくれます。

 

親子の形はそれぞれ違うもの。

けれども、親の子どもを思う気持ちは、必ずお子さんに伝わります。

 

いろいろな親子の問題について、私の経験と学びからご提案し解決できるとすれば

それは、とてもやりがいのあるミッションです。

問題解決の方法を多くのママさんと共に考えお伝えしていけたら、本当に嬉しいです。

困ったことを解決し、笑顔の親子を増やしていく。

人のお役にたち、喜ばれて幸せになる・・そんな日々を過ごせたら最高です。

 

今回のママとお子さんとのやりとりの具体的なことは、またの機会にお伝えします。

あなたにも、お困りごとがおありでしたら、ご相談をお受けします。

 

 

 

 

 

 

 

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